SERVICEプロダクション事業部

日本酒Eコマース「SAKE NETWORK」欧州向けサービス開始のお知らせ

※このページに掲載されている情報は2017年時点のものです。該当サービスは既に終了しています。

日本各地の酒蔵との直取引により厳選して仕入れた日本酒を世界に販売
B2B日本酒Eコマース「SAKE NETWORK」事業 第1弾 EU向けに販売開始
https://sakenetwork.jp/

2017年3月1日(水)、株式会社MONSTER DIVE(本社:東京都港区、代表取締役:岡島 将人/以下、モンスターダイブ)は、兼松株式会社(東京本社:東京都港区、代表取締役社長:下嶋 政幸/以下、兼松)と共に、日本酒の電子商取引(Eコマース)サービスである「SAKE NETWORK」の事業を開始しました。

▼当社発表のプレスリリース
https://www.value-press.com/pressrelease/178863

▼兼松株式会社発表のプレスリリース
https://www.kanematsu.co.jp/press/20170301_001557.html

「SAKE NETWORK」は、日本各地の酒蔵との直取引により、厳選して仕入れた日本酒を、世界各国の卸売事業者、小売事業者、飲食店等の法人に対して販売するB2Bのサービスです。

第一弾として、欧州連合(EU)に加盟するすべての国と地域を対象に販売を開始しました。

本サービスは、創業128年の総合商社である兼松の食品部門が事業主体となり、仕入れ・販売・ビジネス運用を担当。

ECサービス開発は、Webのクリエイティブやテクノロジー、メディア制作やオンラインプロモーションの企画・運営に多くの実績を持つモンスターダイブが、サービスやシステムの構築・マーケティング等デジタル領域の実務を担当。

総合商社のビジネスオペレーション力と、デジタルプロダクション企業の企画・製作力という、相互の長所を活かした新たな事業の創出を目指します。

両社では、今回のEU向けの販売開始を皮切りに、今後、販売対象地域の拡大ならびにサービスの拡充を計画しています。

■サービスの特長

“スペシャルティSAKE”を世界のアルコールマーケットに発信

・酒造から直接セレクトした日本酒を日本から世界へ輸出

「SAKE NETWORK」では、日本全国の酒蔵が参加できるEコマース・プラットフォームです。既に日本国外での販売実績を持つ商品はもちろん、単独では輸出販売の手間をかけづらい中小規模の酒蔵も多く参画しており、従来型の輸出販売よりも幅広いラインナップを世界の飲食シーンへお届けします。(第一弾として参画している酒蔵一覧は本書内に後述)

・スペシャルティSAKEとして、高品質商品を少ロット・多品種対応のB2Bで提供

四合瓶(720ml)12本、一升瓶(1.8L)6本を最小ロットとして販売。ビジネス規模の大きな輸入流通業者だけでなく、EU各国のさまざまな法人(卸売事業者、小売事業者、飲食店等)を顧客として想定すると同時に、現地消費者の多様なニーズにも応えることが出来るスキームです。さらには小ロット販売を基本とすることで、酒蔵各社にとっても、試験的な海外販売や新商品のマーケティング等にご活用いただけます。

・日本酒ビギナーの方を対象としたスターターパックを販売予定

唎酒師が厳選したスペシャルティSAKEの小瓶(180ml〜360ml)6本を「スターターパック」として独自にパッケージ化。薫酒、爽酒、熟酒、醇酒、リキュールなど幅広いジャンルの商品を一度にお楽しみいただけます。この商品を通じて、これまで日本酒の取り扱い経験が少ない小売店や飲食店の事業者にも購買を促し、ワインや蒸留酒などヨーロッパ文化圏の飲食文化と同様に日本酒を“愉しむ”ものとして普及・啓蒙を図る予定です。

・販売〜受注〜配送まで一元管理。鮮度・品質を重視したロジスティックを実現

海外における日本酒販売の実状として、大量輸送・現地保管による鮮度品質の低下が懸念されています。「SAKE NETWORK」では、この課題を解決するため、顧客のオーダーを受けてから酒蔵が箱詰めし、国内配送、輸出手続き、空輸、現地配送までを一気通貫で行うロジスティック体制を用意。これまで多くの食品・飲料の輸出入を手がけてきた兼松グループのノウハウと、モンスターダイブが持つデジタル技術によって、海外顧客のオンデマンドなリクエストに対応するシステムを構築しました。

・EUに加盟するすべての国と地域に販売・配送網を構築。以降、順次欧州全域、アジア、米国への展開を計画

ドイツ、フランス、イギリスなど、EU各国においては、日本酒や日本食、さらには“ジャパン・カルチャー”全般について既に大きな人気を集めており、日本から海外への輸出量も前年比111%増(※出典:農林水産省「日本酒をめぐる状況」)と拡大を続けています。「SAKE NETWORK」では、現地のニーズをダイレクトに生産者=酒蔵と繋ぐ架け橋を担います。さらに将来的には欧州全域やアジア、米国等の諸外国への展開を計画しています。

・日本酒の商取引に留まらず、コミュニティ&メディアの構築を予定

「SAKE NETWORK」では、日本酒を“食文化”のひとつとしてより多くの国や地域で親しんでいただくことを目標としています。その啓蒙活動として、消費者・販売者・生産者のコミュニティ形成、そしてワインや蒸留酒と同じく、より正しく美味しく日本酒を召し上がっていただくための情報提供等、“日本酒が買えるECサイト”の枠組みに留まらない活動を計画しています。

■第1弾 販売対象国・地域

EU加盟全28カ国
オーストリア(Austria)、ベルギー(Belgium)、ブルガリア(Bulgaria)、クロアチア(Croatia)、キプロス(Cyprus)、チェコ(Czech Republic)、デンマーク(Denmark)、エストニア(Estonia)、フィンランド(Finland)、フランス、(France)、ドイツ(Germany)、ギリシャ(Greece)、ハンガリー(Hungary)、アイルランド(Ireland)、イタリア(Italy)、ラトビア(Latvia)、リトアニア(Lithuania)、ルクセンブルグ(Luxembourg)、マルタ(Malta)、オランダ(Netherlands)、ポーランド(Poland)、ポルトガル(Portugal)、ルーマニア(Romania)、スロバキア(Slovakia)、スロベニア(Slovenia)、スペイン(Spain)、スウェーデン(Sweden)、イギリス(United Kingdom)
※一部略称/アルファベット順

■参加酒蔵一覧(一部参加予定を含む)

全51酒蔵

・北海道・東北
金滴酒造(北海道)、國稀酒造(北海道)、磐乃井酒造(岩手県)、月の輪酒造店(岩手県)、両関酒造(秋田県)、中沖酒造店(山形県)、笹の川酒造(福島県)、末廣酒造(福島県)

・関東
田中酒造店(茨城県)、鳳鸞酒造(栃木県)、岩瀬酒造(千葉県)、吉野酒造(千葉県)

・甲信越
鮎正宗酒造(新潟県)、池浦酒造(新潟県)、越後桜酒造(新潟県)、越後伝衛門(新潟県)、お福酒造(新潟県)、下越酒造(新潟県)、越の華酒造(新潟県)、高野酒造(新潟県)、白龍酒造(新潟県)、長谷川酒造(新潟県)、マスカガミ(新潟県)、弥彦酒造(新潟県)、よしのかわ杜氏の郷(新潟県)、代々菊醸造(新潟県)、中善酒造店(長野県)

・北陸
玉旭酒造(富山県)、成政酒造(富山県)、金谷酒造店(石川県)、鹿野酒造(石川県)、宇野酒造場(福井県)、源平酒造(福井県)、吉田酒造(福井県)

・近畿
喜多酒造(滋賀県)、北川本家(京都府)、京姫酒造(京都府)、キンシ正宗(京都府)、齊藤酒造(京都府)、城陽酒造(京都府)、松井酒造(京都府)、山本本家(京都府)

・中国・四国・九州
大谷酒造(鳥取県)、酒持田本店(島根県)、赤磐酒造(岡山県)、辻本店(岡山県)、利守酒造(岡山県)、室町酒造(岡山県)、酔心山根本店(広島県)、八千代酒造(山口県)、八鹿酒造(大分県)

※敬称略/順不同

■兼松とモンスターダイブによる共同事業の経緯

両社はこれまで、厳選した世界各国のスペシャルティコーヒー生豆を日本全国の焙煎業者にお届けするEコマース「Coffee Network」( https://www.coffee-network.jp/ )を、「SAKE NETWORK」と同様のパートナーシップにより事業運営しています。

「Coffee Network」で培った両社の連携能力を基盤に、「SAKE NETWORK」においては、“越境EC”の分野に取り組んでいきます。

両社は既に2016年にドイツ・デュッセルドルフで開催された世界最大の国際ワイン・アルコール飲料展「ProWein」、2017年にフランス・リヨンで開催された世界最大級の外食産業見本市「Sirha」へのブース出展を始め、事業企画・事前準備を進めて参りました。

今後も見本市や各種イベントへの出展、現地におけるマーケティング活動を行い、世界に向けて日本酒の文化・価値を啓蒙すると共に、各国のビジネスならびに消費者のニーズ、そして酒蔵各社の要望を取り入れ、市場のサステナビリティを重視した、生産者と世界を結ぶ商取引プラットフォームの構築を行なっていきます。

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